今回読んだ作品:無能才女は悪女になりたい~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~
ジャンル・属性
チート・ざまぁ・溺愛
あらすじ
類まれな能力を持ちながら、家族に“無能”と虐げられて育った令嬢・エイヴリル。
素行の悪い義妹の身代わりに『好色家の老いぼれ公爵様』のもとへ嫁ぐことになるが、
実際の公爵・ディランは、噂とは真逆の美しい青年だった。
彼が望む「悪女を妻に迎え、三年後に離縁する契約」は、
エイヴリルにとって未来の自由を意味する絶好の条件。
張り切って“悪女”を演じる不思議な“才女”に、周囲は困惑しつつも次第に惹かれていく――
サイト説明文より引用
登場人物
主人公。とんでもないレベルの記憶力を持つ才女。
しかし家族からはその記憶力を気持ち悪がられ、
「無能」と虐げられている。
義妹の過ちによって、『好色家の老いぼれ公爵様』のもとに嫁ぐことに。
しかし実際は……。
ランチェスター公爵家の現当主。
エイヴリルの行動に翻弄され惹かれていく。
エイヴリルの義妹。
見た目はエイヴリルに瓜二つ。
夜遊び大好き・浪費家・高慢という三拍子揃った「悪女」。
コリンナが関係を持ってしまった男性の元婚約者。
アカデミー卒の才媛。
気が強い美女。
この作品を選んだ理由
こんにちは。浅田です。
今回は
「無能才女は悪女になりたい~義妹の身代わりで嫁いだ令嬢、公爵様の溺愛に気づかない~」
を読みました。
今回この作品を選んだのは、
「チートがあっても変なageの発生しない作品を読みたい」
と思ったからです。
「チート」が絡む作品となると、どうしても
え!?貴方一体何を……!
何って……〇〇(大げさに騒ぐ程でもない)だけど?
嘘!これって類稀な能力なのよ!?
みたいな流れになって
どう反応していいのか分かんなくなる時があるんですよね。
浅田の読解力が乏しいからなのかな。
この作品はそういう過度なageやリアクションがなさそうだと思えたので、
今回読むことにしました。
簡潔な感想
エイヴリル、お前もう悪女やめろ。
そう言いたくなるほど
彼女に「悪女」として振舞う能力が備わっていません。
「こんな時コリンナなら……!」っていうのばかりで、
「主人公が諦めるという方向に行くのは良く思わないけど、
もう不可能といえる行動をズルズルと続けられるのはめちゃくちゃ不快」
……状態になりました。
某ソシャゲの
「〇したかっただけで〇んでほしくなかった」
みたいな。
元ネタ
「悪女として振舞うこと」を優先してしまい、
ディランからの愛情になかなか気付かない。
いくらサブタイトルで
「公爵様の溺愛に気づかない」
とあっても、少しは認識してあげて……。
一方エイヴリルを追放した家族たちはというと。
彼女からの送金が全然来ない所為で家計が火の車状態に。
コリンナに「アレクサンドラの家の侍女として働いてほしい」
というオファーが来ても、
「堅い女の所で働くなんて嫌!」と拒否。
更に治らない浪費癖によって借金が増えていく……。
もうボロッボロです。
ラストでコリンナがとんでもないことをしでかします。
こういう系の作品で彼女みたいな奴がどういう結末を迎えるか……。
察しのいい方ならお分かりだと思います。
気になったセリフなど
この作品で、エイヴリルは
ハイレベルな記憶力を活かして周囲を驚かせていきます。
当然彼女は周囲から称賛を得るわけです。
だけどその褒め方等は過剰ではない。
そこが良かったなあと思いました。
ほんっっっとうに過剰ではないです!!
(どんだけだよ)
「ふふふ。私は、大体のことは覚えてしまう質でして」
「サロンコンサートのときにも思ったが、
ただ物覚えがいいだけで片付けられる話ではないと思うんだが。
(中略)そうやって卑下してきたから君は自分のことに疎いのか」
「じ、自分のことに疎い?」
(中略)
「済まない。そういう意味ではないんだ。
……ただ、エイヴリルは有能な悪女だということが言いたかった」
「有能な、悪女……」
(中略)
「あの、私。生きてきて初めて、こんなに褒めていただいた気がします……!」
「悪女、の方に重きを置いていたな、今の言い方だと」
本文より引用
過度なageではないと思います。
ただ受け手のエイヴリルが鈍感ムーヴをしているのが難点かもしれません。
総合的な評価
ストーリー | |
キャラ | |
読みやすさ |
最後に
この作品で一番好きなキャラはアレクサンドラさんです。
凛々しい才女って感じが好きだったので。
今回は以上です。
ありがとうございました。