以前サンプルを読み、購入したライトノベルの感想になります。
きちんと実行しましたわよ!
今回読んだ作品:どうぞお続けになって下さい。浮気者の王子を捨てて、拾った子供と旅に出ます
ジャンル
転生 チート
あらすじ
侯爵令嬢レティシアは、幼い頃に年の離れた王子と婚約をした。
けれど若さゆえの暴走か、数々の浮名を流す王子。
それでも彼を支えるべく過酷な王太子妃教育に耐えてきたが、
よりにもよって自分の妹と浮気され、その衝撃で前世の記憶を思い出す。
そして自分が規格外な魔道具を制作できると気づいたレティシアは密かに逃亡計画を立てた。
浮気の証拠を押さえて婚約を破棄し、華麗に隣国へ向かうのだ!
計画通りに事を進め、正体を偽り老婆の姿でこっそり国を出る彼女の前に現れたのは、
以前助けた少年レナト。
レティシアを「ばあば」と呼び慕う彼を旅の道連れに、
見た目は老婆と孫な二人のまったり旅がはじまるのだった――!
サイト説明文より引用
登場人物
主人公。
侯爵令嬢に転生した女性。
王子に浮気をされたことにより、隣国へ逃亡(旅)することを決めた。
チートレベルの魔道具作成能力を持つ。
黒髪という理由で「忌み子」とされてきた。
とある組織に囚われていたが、レティシアに助けられる。
彼女をとても慕っている。
王子。レティシアの元婚約者。
若さゆえの暴走により、多くの女性と逢瀬を重ねていた。
レティシアの妹:ロザリンドとの浮気がバレてしまい、
レティシアに逃げられてしまう。
レティシアの妹。
姉の婚約者であったジェレマイアと禁断の関係となり、
略奪に成功する。
レティシアに代わり王妃教育を受けることになるが……。
簡潔な感想
アルファポリス・レジーナブックスにしては良心的な作品です。
そのまんまの褒め言葉です。
主人公を阿呆みたいにageまくったりしないし、
王子側を極端にsageたりすることもない。
むしろ王子や王国の関係者は被害者。
ロザリンドがただただ身勝手で愚かだっただけでした。
ただ残念だったのは、
- レティシアの旅に同行してくれた少年:レナトのエピソードが少し少なかった
- ロザリンドの結末がお粗末
といった所でしょうか。
レティシアとレナトが幸せならそれでいいのかな?
あああレナトが!!!
あらすじとサンプルの展開的に老婆の姿で少年と二人旅するだけなのかな?
最後に老婆から元に戻って少年と結ばれましたみたいなオチにならなければいいんだけど。
ブログ記事より引用
このような心配をしていた浅田。
読んでみた結果。
- レナトが旅の途中でいきなり成長
- 上位種族であり、レティシアの正体をすぐに見抜いていた
- レナトはレティシアたちの新しい家族として迎え入れられた
- 二人は事件解決後再び旅に出た
というオチになっていました。
恋愛未満かな?でもレナトは人間の男は全員敵だとか言ってたし……。
良きパートナー、ということにしておこうっと。
色々ゆるいというかフワッとしていた
助けた美少年とゆるゆる二人旅!
帯紙より引用
マジでゆるかったです。
隣国で食を楽しんだり、お店を回ったり。
旅のゆるさは良かったのですが、ノリが全体的にゆるい。
もう王子なんて知りません!旅に出ます!って言ってたのに、
実は実家に手紙を出してて普通に帰ってくるし、
ロザリンドが王子に使った魅了の魔法(禁忌の術)についてあっさり話すし、
レナトの魔力を搾取していた組織については「魔石の取引を断つ」という形であっさり解決。
全体的にフワッとしてたんですよね。
実際ハードかつ深刻な話だと思うんですけど……。
禁忌に手を出していたりヤバい組織と王国が取引しているとかね。
然程重要なエピソードじゃなかったのかな?
総合的な評価
ストーリー | |
キャラ | |
読みやすさ |
最後に
今回はもうちょっと踏み込んでほしかったかな、と思いました。
禁忌の術に手を出した人が居るのならもっと追及すべきでしょう、と。
浅田は身勝手なものでそういう変な感想が出てしまうのです。
旅はとても楽しそうだった。
悠々自適かというとちょっと悩むところでしたが。
今回は以上です。
ありがとうございました。